グレイヘアとくせ毛をパーマで活かす!カーリーヘア
こんにちは。東京・銀座にてヘアサロン「CHINATSU SAKAMOTO」を主宰しております、美容師の坂元千夏です。
”エイジングをポジティブに活かしたパーマデザイン”をコンセプトに、50~60代の顧客様を中心にヘアスタイルをお任せ頂いています。
サロンワークの他に「クロワッサン」「ku:nel クウネル」(マガジンハウス)、「Precious.jp」(小学館)、「素敵なあの人」(宝島社)など、大人世代のメディアの撮影や取材も多数担当させて頂いています。
近年、街中で白髪を活かしたヘアデザインの女性を多く見かけるようになりました。憧れの眼差しを持ちながら、彼女たちのヘアスタイルが気になっている方も多いのではないでしょうか?
それでは、グレイヘアの女性が素敵に輝くパーマデザインのメソッドについてお伝えします。
BEFORE
髪質と骨格の分析
白髪、くせ毛、面長の輪郭
お客様の今井静枝さん。
白髪は全体の6割を占め、加齢による乾燥、くせやうねりで髪がまとまり辛く、特に雨の日は湿気で髪が広がるのがお悩みです。
こちらは静枝さんが公務員時代、白髪染めをされていた頃のお写真です。
この後、定年を待たずして早期退職し、大好きな編み物をライフワークに。現在はご自宅で編み物教室を主宰していらっしゃいます。
かつては3週間に一度染めていた白髪染め。
「一体いつまで続けるのだろう・・・?」と一念発起し、白髪染めを止めてグレイヘアにされたそうです。
初めて出会った時には既に移行期を終えていらっしゃいました。
カットのポイントは楕円形のフォルムと幅広の前髪
静枝さんの骨格は縦の印象を感じる面長タイプ。
「横のボリュームを感じる楕円形のフォルム」= 間延びしがちな面長の輪郭をリフトアップ
「厚みのある幅広の前髪」= 額をカバーし、左右の肌の露出を広げて面長の輪郭とバランスを取る
このように「縦」の骨格に対して、「横」の印象を感じるフォルムと前髪をデザインする事で、骨格にフィット。グレイヘアが若々しい印象へと生まれ変わります。
パーマのポイントは厚みのある毛束と角度を下げて巻き収めるテクニック
くせ毛を活かす為にパーマを巻く一方で、毛質に合ったテクニックを施さなければ、ふくらみや広がりが助長され逆効果になってしまいます。
「厚みのある毛束」= くせ毛に艶とまとまりのある毛束が生まれる
「角度を下げて巻き収める」= くせ毛によるふくらみや広がりを避ける
このテクニックを利用して、くせ毛の良さを活かしながらくせ毛の悩みを解消するパーマヘアを目指していきます。
AFTER
SIDE & BACK
いかがでしょうか、丸みを感じる立体的なフォルムと短い前髪でおしゃれなヘアスタイルに大変身。
仕上げは自然乾燥、又はデフューザーというドライヤーのアタッチメントを使って乾かすのがおすすめです。
濡れた状態 → 乾いた状態
仕上がりのポイント
楕円形のフォルムで横のボリュームを作り、間延びする輪郭をリフトアップ
パーマをかけて、くせ毛を均一なカールにして活かす
このように、グレイヘアでも活き活きと、思わず目が止まってしまうようなヘアスタイルには必ず理由があります。
髪質、骨格、更にはその方の人柄を深く理解し、それらのバランスが合うデザインを見つける事が大切です。
エイジングを活かして主体的に生きる。
そんな価値観の合う美容師さんと巡り合い、意見を交わしながら、あなたに似合うオンリーワンのヘアデザインが見つけられたら素敵ですよね。
PROFILE
坂元千夏
2010年、東京・表参道のヘアサロンにて美容師のキャリアをスタート。現在はサロンワークの拠点を銀座に移し、ヘアサロン「CHINATSU SAKAMOTO」をオープン。撮影や取材など幅広く活躍中。
中でも「クロワッサン」「クウネル」(マガジンハウス)、「Precious.jp」(小学館)、「素敵なあの人」(宝島社)など、大人世代のメディアから数多くのオファーを受ける。
エイジングを活かしたパーマデザインや白髪をファッショナブルに昇華させるカラーテクニックでミドル&シニア世代の美をサポート。
世界を旅して得た美的感覚と日本人の職人精神でデザインするオーダーメイドのヘアスタイルが支持を受ける。
Website https://www.chinatsusakamoto.com/
Instagram @chinatsu.hairdresser
Hair salon CHINATSU SAKAMOTO
〒104-0061 東京都中央区銀座5-12-6 CURAGINZA7F meby RoomB
「東銀座駅」A1出口より徒歩1分 / 「銀座駅」A1・A2出口方面、地下通路にて東銀座駅直結
月/火/水 定休日 木/金/土/日 10:00-19:00